研修第10回目は、観音寺市柞田町でレタスやブロッコリー、スイートコーンなどの露地野菜を栽培する大西さんを訪れました。初日はまず圃場や倉庫を案内していただきましたが、所有する機械の種類に圧倒されました。大西さんはご両親とインドネシアからの実習生2名で農業経営をされており、限られた人手でいかに効率良く作業するかということを重視しているとのこと。「もはや機械集めが趣味みたいになっている」と笑って話していました。農業をやっていて今まで人力でしてきた作業を機械化できた瞬間が一番うれしいそうです。
レタスの圃場で印象的だったのは、通常のトンネル栽培のほかに、不織布のベタ掛け栽培をしていたことです。トンネル設置はとても手間がかかりますが、大西さんは保温性の特に高い不織布を使用することでトンネルを省略し、コストを大幅に抑えた利益率の高い栽培方法に取り組んでいました。常識にとらわれず色々な栽培を試す大西さんはアイデアマンで、農業機械や道具についても、本来の使用方法にとらわれず、別の野菜品目や作業内容に応用して使うとのこと。今後研修生を受け入れる際には、自分の知っていることを惜しみなく伝えたいと話してくださいました。
収穫したレタスは通いコンテナに詰めてそのまま出荷します。そのため、畑で虫や病気のチェックから規定の重量に調整する作業までを行います。出荷も手伝わせてもらいましたが、トラックで15分程度の場所まで運ばなければならないので、積んだコンテナが崩れないよう慎重に運転する必要があり緊張しました。
大西さんの圃場は干拓地で、もともと海だった場所です。1枚あたりの畑が広いので作業効率は良いですが、海風が強く、野菜の茎が曲がってしまったり、稲が倒れてしまったりすることもあるそうです。露地野菜は天候の影響を受けやすいため、いくつかの品目を組み合わせることでリスク分散しているとのことでした。
普段はなかなか農業の知識やこだわりについて話す機会が少ないということで、今回は農薬や肥料の細かな種類や特性まで丁寧に教えていただきました。農業の大変な点を伺うと、米麦と違い、野菜ではその日にやらないと後々大きく影響する作業が多くあるため、シビアな段取りが求められることだと仰っていました。また、管理を怠り雑草を生やしてしまうと自分の作物だけでなく隣の畑にも迷惑をかける場合があることも農業のむずかしさの一つだそうです。今回の研修では、機械化による効率化や独自の栽培方法、リスク分散の考え方などにおいて、大西さんならではの柔軟な発想と農業との向き合い方を学ばせていただきました。露地野菜に関心をお持ちの方には、ぜひ一度体験しに訪れてもらいたい農家さんです。
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