青ネギは香川県民にとってうどんには欠かせない存在ですよね。研修内容は基本的に、午前中に収穫、午後は草抜きか洗浄出荷調整という流れでした。7時に到着すると、二川さんはすでに野菜の出荷準備で忙しそうでしたが、笑顔で迎えてくださいました。
社員の柳さんに案内され、軽トラで約5分のネギ畑へ。畑は30か所以上あり、合わせて2haほどに及ぶそうです。ほぼ毎朝収穫を行い、多い日は100箱(1箱10kg)を出荷することもあります。今週は毎日猛暑日で、午前中に気温が35度を超えていました。収穫方法はネギの根元2~3cmに鎌を入れ手前に引きます。一穴に8本のネギが植えられており、大きく育った株は片手で抱えきれないほどのボリュームでした。二川さんのネギは業務用のため、収穫は太いネギも細いネギもすべて刈り取ります。外側や先端が少し枯れていても、その部分を取り除いて出荷できるため、JA出荷に比べて手間が少ないのが強みです。一方で、大手量販店との契約栽培ゆえに、求められた量を必ず出荷しなければならないプレッシャーも常に感じていると伺いました。
畑から運ばれたネギは、二川さんの奥さんとパートさん2~3名が手際よく洗浄、調整、箱詰めを進めていきます。箱詰めしたネギは大型冷蔵庫(2℃)に保管し、翌日出荷します。ちなみに箱を縦に置かないとネギがどんどん曲がってしまうそうです。
二川さんにネギ栽培の魅力を聞いてみました。「ネギは年に複数回収穫でき、他の作物に比べて作業の上達が早い。年間を通じて収穫できるので収支も安定する。新規就農者におすすめの作物だと思う」と話してくれました。
15時頃までに雑草抜きを終えた後は、作業場に戻り、柳さんと二川さんの奥さんとでジャガイモやオクラなどの袋詰めをしました。実は二川さんのところでは、自社でのネギ栽培に加え、契約農家から野菜を仕入れて卸す事業も行っています。年間約40品目、各シーズンに10品目程度を扱っているそうです。
この5日間、とても短い期間でしたが心身ともに鍛えられた気がします。二川さんはどんな質問にも親身に答えてくださいます。ネギ農家を目指す方には、ぜひおすすめしたい心強い里親さんだと感じました。
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