祖父が亡くなってから、農地は全て他人に貸していました。会社勤めをしながら、「これでいいのだろうか」という気持ちが常にありました。「社長になりたい」という夢もあり、一念発起して10年勤めた会社を退職し脱サラ就農にチャレンジしたのが8年前(平成29年)のことでした。 栽培のノウハウを全く持っていなかったので、最初の2年間は大規模農業法人で勤めながら技術を習得しました。研修先では、作業のスピード感と密度が、漠然と抱いていたスローライフとはかけ離れていましたが、農業をやる!という目標がぶれることはありませんでした。
いざ自分の経営を始めてみると、大人数での作業との違いに戸惑い、うまくいかないこともたくさんありました。しかし、就農してから知り合った若手農業者や地域の先輩たちにアドバイスをもらい、自分やこの地域に合った農業を確立することができました。 どう対処していいか分からないことがあると、経験や知識が豊富な、研修でお世話になった農業法人の社長に、今でも相談に乗っていただいています。 農業をしていくうえで、人とのつながりは本当に重要だと思います。今度は、新たに農業をしたいという方たちの相談相手になりたいと思い、里親の認定を受けました。
地域とのつながりができると、色々なアドバイスをもらうことができ、その地域での農業のやり方を知ることができます。自分の色を出すのは、農業経営の基礎が出来てからでも遅くはありません。 作物の生育や病害虫の発生は年によって違います。失敗しないこつは、やはり基本技術の励行と圃場の観察です。 研修生には、実作業を通じて栽培技術を学んでいただきます。そして、元気な農業者たちとの出会いもお手伝いしたいと思っています。
香川県農地機構内、香川県新規就農・農業経営相談センターの担当がご対応します。
就農を決めたら、ご連絡ください。
香川県新規就農・農業経営相談センター
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