教科書どおりにいかないのが農業
正解はひとつじゃない
横関 正知さん
| 栽培品目 |
(不知火などの中晩柑) (さぬきゴールド、さぬきエメラルド) |
|---|---|
| 経営面積 | 柑橘(施設)100a、キウイ40a |
| 労働力 | 家族3名、パート3名 |
曾祖父の代から続く果樹農家ですが、当初は家業を継ぐ意思はなく自動車業界でサラリーマンをしていました。何か違うことがしたいと30代で退職後、実家の農作業を手伝う中で、自分のペースで仕事ができる農業の魅力に気づき、就農しました。
里親登録は県内でキウイや柑橘の里親さんが少ないと聞いたことがきっかけです。部会メンバーはそれぞれ独自に技術を磨き、高品質な果実を出荷してきましたが、徐々に高齢化しており、今後若手に技術継承をしていかなければ産地の維持が難しくなります。産地を守るためにも、自らが里親として技術指導に取り組むことを決意しました。
長く続く家族経営ですが、実は新たな品目や栽培方法を積極的に導入し、変化し続けてきました。 キウイは祖父が約30年前に始めましたが、ヘイワード→香緑・さぬきエンジェルスイート→さぬきゴールド・さぬきエメラルドと、土との相性や市況などに応じて新しい品種に改植。近年は猛暑による葉焼けや水切れを防ぐため、本来キウイに適さないと言われれてきたドリップ潅水に挑戦したり、枝を最大限活用して日光を遮ったりと、教科書どおりではないことにもあえて取り組んでいます。 自然相手の農業に困難はつきものです。稼ぎたいという気持ちを優先し過ぎると苦しくなります。まずは楽しむという価値観が経営継続の秘訣でしょう。
柑橘やキウイでの就農は決して簡単な道のりではありません。事前にしっかりと情報収集し、営農品目の栽培方法、収益性、資金繰りを考慮して準備を進めることが必要です。また、就農にあたっては補助金制度が充実していますが、飛びつく前に本当に必要か考え、現実的な計画で始めましょう。いつでも相談に乗りますよ。
香川県農地機構内、香川県新規就農・農業経営相談センターの担当がご対応します。
就農を決めたら、ご連絡ください。
香川県新規就農・農業経営相談センター
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