「行ってみて、やってみる」行動力が大事
善通寺市緑川 雄司さん
| 栽培品目 |
|
|---|---|
| 経営面積 | 450a |
| 労働力 | 本人、妻、パート2~3名 |
転職を考えたとき、もともと飲食業に携わっていたことから「食」と「自然」に関わる仕事として農業に興味を持ちました。そんな時、善通寺市の先進農家の求人を見つけ、1年間、農業の基礎を学びました。
その後、善通寺市農地管理公社の「新規就農者育成事業」で、市の職員として採用していただくことができました。3年間、給料を受け取りながら地元農家のもとで研修を受けさせていただく、とてもありがたい事業でした。
3年後、独立するという目標ができていたため、1年ごとに市と研修目標を立て、機械操作や栽培品目の選定など独立に必要な知識を習得。3年目には県の農業改良普及センターで資金繰りや機械導入に向けて相談・支援を受けることができ、研修先の農家から多くの仕事を任されるようになり、自信がつきました。
この3年間がなければ、今の独立はなかったと思います。現在は自分が研修生を受け入れる立場となり、支援していきたいとの思いから里親登録をしています。
私は現在、独立就農して8年目(2025年現在)です。農園では、ブロッコリーを中心に、たまねぎ、ニンニク、スイートコーンなどの露地野菜を450aほど栽培しています。猛暑やゲリラ豪雨など、毎年変化していく状況の中で、農家の先輩たちと共に日々情報を共有しながら切磋琢磨し、安定的な経営を目指して頑張っています。
一気に規模を大きくするのではなく、少しずつ増やしていきたいと思います。それが農地保全にもつながればと考えています。
今、お米が不足していたりして、すごく農家が必要とされている世の中だと感じています。しかし、農家を育てるにはかなりの労力と時間が必要で、周りのサポートがないとなかなか難しいと思います。そこで里親制度を通して、自分もサポートという役割を担うひとりとして協力していければと考えています。
「こうじゃないと農業はできない」ということはないので、まず調べて行動してみる、ということが重要かなと思います。県の窓口に相談に行くのも良いと思います。自分の頭の中だけで考えるのではなく、実際にやっている人たちと出会える場所に行ってみて、いろいろ話を聞いて、自分にできるかどうか考える、というように、「行ってみて、やってみる」ということが大事です。
香川県農地機構内、香川県新規就農・農業経営相談センターの担当がご対応します。
就農を決めたら、ご連絡ください。
香川県新規就農・農業経営相談センター
TEL 087-816-3955