だんだん見えてきたお客さんの要望に応える面白さ
ほわいとマム/高松市福家 和仁さん
栽培品目 | |
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経営面積 | 55a |
労働力 | 家族(父、母、本人)、パート8名 |
ホームページ | https://www.whitemum.com/ |
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就農のきっかけは、家業が自営業(花農園)で、正直成り行きというか、ただ「僕は後を継ぐんだろうな」ぐらいでしかなかったんです。特に20代前半の頃、最初は、白い輪菊だけでした。お葬式に使う菊というのはもうただ漠然と、とにかくいいものをというか、秀品率を上げて、たくさん作って、とにかく市場へ送るっていう結構単調な仕事でした。
そこから、洋菊というジャンル、色花とかをやり始めて、市場の担当者や、お花屋さんと直接付き合うことが増えたんです。「良かったよ」とか、「また出荷してよ」とか声をかけられるようになったり、県外も含めて自分で実際に足を運んでそのお店へ行ったり、逆にウチまでわざわざ遠いところから来てもらって、ということが増えていきました。そういった付き合いの中で、『やりがい』というものがだんだん芽生えてきました。「だったら、品種にしても、もっとリクエストに応えられるもの作ってやろう」とか、そういうことを重ねていくうちに、お客さんの要望に応えるというところの面白さというのがだんだん見えだしてきました。
昨今、菊というジャンルは、需要が減り低迷しています。特にウチでメインとして作っているお葬式の菊、その基盤の部分がかなり落ち込んでしまい、「このままずっと作り続けても危ないぞっ」ということで、違う品目にもチャレンジしています。去年はトルコキキョウという菊とは違う花を作りました。今年(2023年)からトマト、イチゴも始めています。
完全に違う品目を作るということは、技術がまだまだ浅く、人の流れや経費なども菊とは違うので、経営的に難しいというか、リスクも少なからずあります。でもただずっと同じものを作り続けて、これしか作れないということではちょっとまずいので、チャレンジしていっていないと、と思ってやっています。イチゴは、香川県では高設栽培が主流ですが、昨今では設備にお金が掛かり過ぎますし、むしろウチは土づくりをずっとやってきましたので、そこを生かして土耕栽培でやっています。
僕は親元就農ですが、親だけではなく周りの種苗会社なり市場なり、もちろん花屋さんなり、その他色々な業界の人、やっぱりそういう周りの人に知らず知らずのうちにバックアップしてもらいながら、助けてもらいながらきたから今があると思います。そういった方々から学んだ知識なり技術なりを受け継いで、教えられるものを惜しみなく教えられたらいいなと思います。お金の面でも技術の面でも、一時は自分たちだけでできている気になるんですが、実際は、自分たちが知らぬうち、気付かぬうちに、結構、いろんな人に助けてもらっていることがあります。若いうちからそれを意識していると、感謝の気持ちが積み重なってくるので、そういうことが大事だなと思います。
まずは、市場、花屋さん、生産者さん、資材屋さん、その他各関係機関の職員さん、付き合うみんなに感謝しながらやっていきましょう!
香川県農地機構内、香川県新規就農・農業経営相談センターの担当がご対応します。
就農を決めたら、ご連絡ください。
香川県新規就農・農業経営相談センター
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