里親のご紹介

時代や環境の変化にあわせて柔軟な経営を

はないな831株式会社/観音寺市

井下 隆志さん

農園概要

栽培品目 水稲 アスパラガス ニンニク レタス ブロッコリー 青ネギ たまねぎ
経営面積10ha
労働力本人、役員3名、社員4名

里親制度が始まる前から実習生を受け入れ

元々、家業は畳屋との兼業農家でした。私が家業を継いで就農したころは、昭和の終わり、バブル景気の前頃で、生活様式も大きく変わり畳の需要が少なくなっていたため、畳業は退き専業農家となっていました。当時は非常に農産物の価値が高い時代でしたので、それもあって農業が残ったという形です。教える立場としては、現在のような制度が整う前から、行政関係の実習生受け入れの活動として、北海道の高校生の修学旅行を兼ねた農業実習、中国からの農業実習、技能実習生の受け入れを経験してきています。

地域の農地をまもるために

自分たちの地域で遊休農地が増えていくのを防ぐ、地域みんなで農地をまもる、という活動のリーダーとして地域で働く中で、規模を拡大し会社を立ち上げるという形をとりました。かつて、豊南地区は、玉ねぎやレタスの栽培が盛んで、一時期は東京市場の30%を占めていました。しかし、他産地の隆盛、海外からの輸入、また例えばレタスであれば冬場の需要の低下など、様々な要因から少ない品目で経営していくことは難しくなり、そういった流れに合わせて、私の所でも栽培品目が増えていきました。今は、JAを通して売り先を確保、安価安定の契約的販売を行っています。

新規就農者へのメッセージ

やるからにはいいものを作れるように、そういうことを教えていきたい

30年米作りをしている大ベテランの方が「まだ30回しかしていない」といわれるのを耳にしたことがあります。毎年同じ天候ではないので、1年1年、作り方が違います。ある意味、何年していても毎年1年生なのです。「土づくり」、これがまず大事です。そこがしっかりしていないと将来、農地が死んでしまいます。やるからにはいいものを作れるように、教えていきたいと思います。幸い、香川県は災害が少ない良いところです。日本の中でも、香川県の農業はちょっと特殊で、水田と畑が一緒、米と野菜が同じ場所でできます。それが野菜を作るにはいい環境です。就農をするならぜひ香川県を考えてみてください。

ご相談・お問い合わせ

香川県農地機構内、香川県新規就農・農業経営相談センターの担当がご対応します。
就農を決めたら、ご連絡ください。

香川県新規就農・農業経営相談センター
 TEL 087-816-3955 

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