農業にもいろいろなやり方がある。
計画をしっかりと立ててスタートしよう。
広野 正則さん
広野 豊さん
栽培品目 | |
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経営面積 | アスパラガス20a、飼養頭数:成牛300頭 |
労働力 | 正社員18名、パート・アルバイト10名(※うち、耕種部門は正社員1名、パート1名) |
ホームページ | https://www.hirono-farm.com/ |
当社では、成牛300頭を飼養する酪農部門と、直営のジェラートの製造販売「森のジェラテリアMUCCA(ムッカ)」、ピザの製造販売「森のピッツェリアVACCA」「森のチーズ工房VACCA」という飲食部門に加え、4年前から耕種部門としてアスパラガス「さぬきのめざめ」の栽培を手掛けています。今回は、耕種部門(アスパラガス)の話をさせていただきます。
「さぬきのめざめ」は成長が早く、収穫量も多い。和・洋・中など料理のジャンルにとらわれない食材としてこれまで以上に将来性がある品目であることも魅力で、技術面でも失敗が少ないことにも注目しました。
現在、JA出荷以外にも青果店に加え、関西、関東のホテル、レストラン、料亭などから注文を頂いています。香川県オリジナル品種であるアスパラガス「さぬきのめざめ」は従来から流通している海外品種と比べ、穂先がしまっていて根元まで柔らかく、通常より長いサイズでの販売も可能であることが特徴です。(通常25cmでの販売ですが、「さぬきのめざめ」は28cm、30cm、また時期によっては50cmでの販売が可能。)首都圏のホテルや有名レストランなどからよくオーダーされるのは28cm・30㎝のLLサイズ。見た目のインパクトもある「さぬきのめざめ」ですが、これまで1度もクレームを頂いたことがないことが誇りであり、やりがいに繋がっています。温度管理をすることで2月~10月まで通して出荷できる体制を整え、年間3t(反収)の出荷目標達成も目前です。
農業と言えば重労働で辛そう、収入が不安定というイメージですが、決してそんなことはないと思います。また、アスパラガスは施設園芸農業で、施設費がネックになると考えられがちですが、例えば、空いたハウスを買って直して使う、自分でハウスを建てるなど、費用を抑える方法は色々とあります。まずは経営計画をしっかりと立てることが大事。どのくらいの収入が欲しいかに基づき、用地の広さ、初期投資はどのくらいか、経費は年間いくらかなど、算出してスタートするべきです。計画に沿って基本的な作業を正しく行えば一般的な会社員の年収と同じくらいの収入は難しいことではないと思います。
当社も今後さらに販路を拡大し、多くのお客様のニーズにこたえるために、一緒に頑張ってくれる仲間が増えることは歓迎したいです。
香川県農地機構内、香川県新規就農・農業経営相談センターの担当がご対応します。
就農を決めたら、ご連絡ください。
香川県新規就農・農業経営相談センター
TEL 087-816-3955